結果で業界を変える、停滞を打ち破る採用改革の挑戦者
はじめまして、南晴仁と申します。慶應義塾大学法学部を卒業後、新卒でアプリ開発ベンチャーに入社し、組織作りや経営戦略に携わりました。その後、IPO準備中のエンジニアスクール事業会社で役員を務め、売上40億円達成に貢献。2024年に株式会社INREVOを設立し、代表取締役に就任しました。地方・中小企業の採用課題解決をミッションとし、採用代行やSaaS開発を通じて地方創生と社会構造の格差是正に挑戦しています。仕事に対する責任感と勤勉さを活かし、事業と社会の両面で成長を目指しています。
南 晴仁の強み
私の強みは経営企画や組織設計の実務と経営者視点を兼ね備えていることです。若くして大手やベンチャーで役員経験を持ち、事業戦略や採用、人事制度の整備まで幅広く対応してきました。特に地方や中小企業の採用課題に深く向き合い、成果報酬型の採用代行サービスやSaaS開発を通じて事業成長を推進しています。現場と経営の両面を理解し、クライアント満足度と従業員幸福度の両立を追求している点が強みです。
「結果がすべて」という徹底した哲学と圧倒的な行動量を武器に、HR業界の変革に挑む南社長。業界をアップデートする意志を胸に、企業の「駆け込み寺」を目指す。その揺ぎない信念とビジョンを探る。
私がこの道を選んだきっかけ
「自分のやりたいことを求めるスピードで実現するには、起業が最も合理的だった。」
南社長がキャリアを通じて追い求めてきた目標が、「ビジネスマンとしての上場」であった。しかし、その道は平坦ではなかった。大企業の役員として上場を目指していた矢先、予期せぬ問題の発生により、その目標は一度頓挫を経験する。
一度は遠のいた「上場」という目標であったが、その想いが消えることはなかった。そんな中、南社長に転機が訪れる。株式会社Hostyの山口代表との出会いだ。「一緒に上場を目指さないか」という誘いを受け、南社長は決断。株式会社Hostyのグループ会社として現在の株式会社INREVOを立ち上げ、再び上場を目指すことになった。
その再挑戦の舞台として南社長が選んだのが、人材業界だった。成熟しきった市場であったが、「今、採用ができていない企業は、このままでは一生できない」という構造的な課題が存在していた。可能性ある企業が衰退していく現実に強い問題意識を抱いた南社長は、そこにこそ大きなビジネスチャンスを見出したのである。
そこで始めたのが「成果報酬型」の採用代行サービスだ。初期投資のリスクがなく、結果に対してのみ費用が発生するこのモデルは、これまで一歩を踏み出せなかった企業にとって有効な選択肢となる。「成果報酬の採用代行を大々的にやってる会社は日本でうちしかいない。」この独自性を武器に、成熟した市場の変革に挑んでいる。
仕事をする上で大切にしていること
「物事は、最終的な結果がすべてだ。」
南社長は、仕事における一貫した哲学をそう語る。ビジネスである以上、結果が伴わなければ意味がないという考えが根底にある。
その上で、現在大切にしているのが「三方よし」の精神だという。その「三方よし」を実現する上で基盤となるのが、顧客との強固な信頼関係だ。誠実に向き合ってくれる企業とは真のパートナーシップを築き、成功に向けて全力を尽くす。しかしその一方で、築き上げた信頼関係を損なうような理にかなわない要求に対しては、時には毅然とした態度で臨むことも必要だと考えている。この信頼を基軸とした真摯な姿勢こそが、多くの企業を成功に導く原動力なのである。
例えば、「5年間、1人も採用できていない」という状況の企業を、わずか3ヶ月で採用成功に導いたことがある。その要因について、南社長はこう語る。「採用成功の本質は、行動量に尽きる。」応募者の熱量が最も高い瞬間を逃さない、圧倒的なスピード。小手先のテクニックではなく、こういった行動の積み重ねこそが成功の鍵であると、南社長は確信している。
今抱えている課題
南社長が見据える課題の一つは、HR業界そのものが抱える構造問題だ。HR業界は「擦られ尽くした」と言われるほどイノベーションが起きにくく、停滞感が漂う。「この淀んだ業界の空気を、何とかしなければならない。」と南社長は言う。しかし、業界構造を根底から変えるような大規模な媒体開発は予算的に現実的ではない。「これは一社でできるようなことでもない。」と、南社長は冷静に現状を分析する。
もう一つの課題は、サービスの受け手である企業側の意識だ。過去に高額な採用サービスで失敗した経験から、新しい提案に強い不信感を抱く企業や、「社員研修で育ててやるのだから、逆に新入社員が会社に金を払うべきだ」といった旧来の価値観を持つ経営者。これらの根深い意識の壁が、業界の成長を阻んでいる。
この古い価値観の変革は、流動性のない成熟した業界だからこそ、極めて難しい。「その価値観をアップデートする必要性を、粘り強く啓蒙していかなければならない。」と南社長は話す。しかし、この働きかけは「すごく苦戦している。」というのが実情だという。人材への投資をコストと見なす旧来の価値観のままであれば、個々の企業の成長が止まるだけでなく、業界全体の活力も失われてしまう。「このままでは、業界全体が成長できない。」南社長は、その強い危機感を抱いている。
未来の展望
「会社としてのマイルストーンは、まず上場を果たすことだ」。南社長が掲げる当面の目標は明確だ。
特に地方の中小企業を支援していく上で、「上場」という事実は何よりの信頼につながる。それは単なるゴールではなく、より多くの企業を救うための重要な戦略なのだと南社長は位置づける。
その信頼を基盤にして株式会社INREVOが目指すのは、「地方で何か困ったことがあれば、まずあそこに相談してみよう」と言われるような、あらゆる経営課題に応える「駆け込み寺」のような存在である。採用という一つの領域に留まらず、事業のあらゆる側面から一社一社に深く寄り添うこと。この地道な活動こそが、南社長の考える企業支援の本質だ。
そして、一社一社のリテラシー向上を支援するこの取り組みは、結果として業界全体の変革という、より大きな社会課題の解決へと繋がっていく。企業と求職者がよりオープンに繋がる市場を日本に創出すること。壮大なビジョンも、目の前の一社と真摯に向き合うことから始まる。南社長の視線は、常に現在と地続きの未来を捉えている。
まとめ
一度は頓挫したものの、「上場」という目標への情熱を燃やし続ける南社長。信頼できるパートナーとの出会いを経て、停滞したHR業界に徹底した結果主義をもって変革に挑んでいる。その根底には、業界全体をアップデートさせようとする強い意志があった。南社長の挑戦は、採用の常識を変え、地方企業の未来を切り拓く大きなうねりとなろうとしている。
