細部へのこだわりで価値ある空間を創造する設計者
はじめまして、川北浩之と申します。2003年に株式会社DIGWORKS22を設立し、「細部が空間を創る」という理念のもと、デザインオフィス、医療クリニック、オフィスビルなどの施工管理を手がけてまいりました。大阪と東京に拠点を置き、インテリアデザイン、リフォーム、店舗コーディネートを中心に事業を展開して、常に新しい空間創造に挑戦。社員一人ひとりの成長を大切にし、建築施工管理や建築士資格取得など、キャリア開発にも注力しています。細部へのこだわりと創造性を武器に、お客様の期待を超える空間づくりを目指しています。
川北 浩之の強み
私の強みは、空間創造におけるトータルディレクション力です。「細部が空間を創る」という信念のもと、20年以上にわたる内装業界での経験を通じて、デザインオフィスから医療クリニック、商業施設まで幅広い空間のデザインと施工管理のノウハウを蓄積してきました。また、オリジナル家具のデザインや設計にも携わり、空間全体の調和を考慮した総合的なアプローチが可能です。さらに、社員の育成にも力を入れ、チーム全体の技術力向上に貢献しています。
商売人の家庭で育った川北社長は、未経験のインテリアデザイン業界に飛び込み、「お客様に喜ばれるものを作りたい」という信念を貫いてきた。その情熱と常に挑戦を続ける姿勢を語る。
私がこの道を選んだきっかけ
「独立願望は子どもの頃からありました」と語る川北社長は、商売人の家系で育った影響を強く受けたという。幼いころから「自分もいつか独立して道を切り開きたい」という思いを自然に抱くようになった。
さらに、「小さい頃から、大工になりたいという夢を持っていました。それがこの業界に足を踏み入れたきっかけでもあります」と、自身の子どものころからの夢に近い形での創業を実現したと語ってくれた。
ただし、インテリアデザイン業界での経験はゼロからのスタートだった。
創業後も試行錯誤の日々が続いたが、ものづくりの現場で得た学びが自信につながった。
「お客様から『期待以上の仕上がりだ』と喜んでいただけたり、ときには涙を流してくださったり…。どんな苦労も報われる思いがします。その瞬間が、私たちにとって最大の喜びです」。
印象に残っている案件についても話してくれた。「納期が非常に短い案件がありました。困難でしたが、協力業者さんと連携して何とか仕上げた現場が忘れられません。全員が全力で取り組んだ結果、お客様に非常に満足していただけました」。
このような困難な状況でも、チームの力を最大限に引き出して成果を上げることができるのが川北社長のリーダーシップだ。
仕事をする上で大切にしていること
川北社長が常に大切にしているのは「お客様目線でのものづくり」。その理念は社内にも深く浸透しており、「いいオフィスを作ろうぜ」という言葉が合言葉になっている。
「お金よりもまずお客様の満足を追求する。そうすれば後から結果としてお金がついてくると信じています」。
お金目線ではなくお客様目線でやる、この根幹が揺らぐことはない。
業界の過去についても率直に語ってくれた。「昔は本当に厳しい環境でした。納期が短く、24時間体制で働くのが当たり前。施設側の協力もほとんど得られず、今で言うブラックな状況でしたね」。
しかし、時代の変化とともに発注側の意識も変わり、現在はより働きやすい環境が整いつつあるという。
「今は施設側も協力的になり、働きやすい環境が整いつつあります。昔のようにいざ現場に入ったら『空調が切られている』『朝まで出られない』ような状況はほとんどなくなりました。これも時代の流れだと感じます」。
今抱えている課題
事業承継の問題について、川北社長は真摯に悩みを語る。「会社の未来を考えると、次世代への引き継ぎが重要です」。
とはいえ、株式や借入金の問題が課題として立ちはだかる。「株をそのままスタッフに渡すことは難しい現実があります。借入金が負担になることを考えると、どうしても息子に継がせる選択肢が現実的かもしれません」。
また、ご自身の経験からも意気込みのある者たちには「社長」になってほしいとも考える。
そこで川北社長はホールディング化を視野に入れ、複数の会社を作る構想を抱いている。
「5年後、10年後には4つの会社を作り、若手取締役たちがそれぞれの責任を持てる仕組みにしたいと考えています」。
こうした将来の構想においては、息子と取締役たちの関係性についても慎重に配慮を重ねている。「息子と取締役たちを同列の立場に置くのが最適だと考えています。これが会社全体の信頼を維持する鍵だと思います」。
未来の展望
川北社長が描く未来は、若手社員が中心となって活躍する企業の実現だ。
「若手が輝く会社を目指したい」と語るように、同社の平均年齢が30代中盤という若い組織であることが、新しい挑戦を可能にしている。
ホールディング化を進めることで、若手取締役がそれぞれ責任を持つ体制を整え、会社全体の成長を促す仕組みを目指している。
さらに、同社の特筆すべき特徴として女性比率の高さが挙げられる。「業界全体が男性社会の中、当社では女性比率が50%を超えています」と川北社長は胸を張る。
この取り組みは、オフィス環境や働きやすさの徹底的な改善の成果だ。「働きやすい空間を作ることが重要です。スタッフの声を積極的に取り入れながら、魅力的な職場環境を構築してきました。特に品川から恵比寿への移転は、その象徴的な例です」。
品川に拠点があったころはなかなか求人にも苦労をしたが、恵比寿に移転すると状況は変わり、人材が集まるようになってきた。この移転は採用活動にも大きな効果をもたらし、若手や女性スタッフが働きやすい環境が、同社の成長を支える基盤となっている。
また、業界全体の文化を変えるための独自の取り組みも行っている。「例えば、スタッフにはノースフェイスやパタゴニアなどのブランド制服を支給しています。おしゃれな制服を着ることで、働くスタッフが誇りを持てる環境を目指しています」と話す川北社長。
この業界は作業着を着るものだという思考の枠にとらわれず、新しい考え方や価値観をどんどん採り入れる。こうした取り組みからも、インテリアデザイン業界に新たな価値を提供し続けたいという意志がうかがえる。
まとめ
「お客様が喜んでもらえるオフィスを作ろうぜ」という信念を掲げ、川北社長はインテリアデザイン業界に挑戦を続けている。その根底にあるのは、何よりも「お客様目線」を重視する姿勢だ。「お金よりもまずお客様の満足を追求する。そうすれば後から結果としてお金がついてくる」と語るように、利益ではなく満足をゴールとする独自の考え方が、同社の成長を支えている。
また、従業員が誇りを持てる環境づくりも、働きやすい空間を追求することで採用活動が成功を収め、若手や女性スタッフが輝ける場を提供している。
「5年後、10年後には4つの会社を作り、それぞれのリーダーが責任を持てる環境を整えたい」と語る川北社長の目線は、未来を見据えている。