株式会社RUNTEQ
代表取締役

菊本 久寿

公開日:2025/7/31
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エンジニアが成長し、仲間と集える「サードプレイス」の創造者

はじめまして、菊本久寿と申します。株式会社RUNTEQの代表取締役を務めております。当社は「エンジニアが成長し、仲間と集えるサードプレイスの創造」を理念に掲げ、IT業界で活躍するエンジニアの育成に力を注いでいます。RUNTEQでは、ただ技術を学ぶだけでなく、志を同じくする仲間たちと交流し、互いに支え合いながら成長できる環境づくりを心がけています。公式ウェブサイトを通じて、受講生のキャリア支援やコミュニティ形成にも積極的に取り組み、エンジニアとしての新たな一歩を後押ししています。今後も、学びと成長、そして多様な出会いが生まれる場を提供し続けてまいります。

菊本 久寿の強み

私の強みは、現場で培ったエンジニアとしての経験と、組織を率いる経営者としての視点を兼ね備えていることです。数々のスタートアップで技術責任者や取締役CTOを歴任し、多様な開発現場や組織を実際に運営してきました。その中で、プロダクト開発の難しさや人材育成の大切さを肌で感じ、現場目線を大切にし続けてきたことが今のRUNTEQの教育方針にも活きています。新しい挑戦を恐れず、常に学び成長を続ける姿勢こそが、私の最大の強みです

インタビュー

「エンジニアが好きだ」。その純粋な情熱を原点に、人とコミュニティの力で業界の未来を創造。AI時代にこそ価値が高まる「サードプレイス」という未来へのビジョンを探る。

私がこの道を選んだきっかけ

音楽への情熱を胸にギターの専門学校へ進んだ菊本社長。当時はDTMが流行っていたこともあり、仲間たちと作った音楽を発信する場をつくるため、独学でウェブサイトの制作を始めたことがエンジニアとしての原点となった。
そのスキルをもとに、未経験から正社員エンジニアとしてのキャリアをスタートさせた。

モバイル系の受託会社では、6年半で4度もの合併を経験。「合併するたびに出世できたんですよ。」と笑うように、その激動の環境をむしろ好機と捉え、気づけば部長として新規事業の立ち上げを任されるまでになっていた。

しかし、その新規事業部が合併に伴い消滅したことで、ほとんど勢いで退職を決意する。自身を”レンタルCTO”と銘打ってフリーランス活動を開始すると、面白いように多くの企業から引き合いがあり、一時は6社を掛け持ちするほどの多忙を極めた。

その一方、事業の輪に入れないというフリーランスならではのもどかしさを感じ始める。もっと深く、事業の当事者としてコミットしたい。その思いから、支援先の一社であったスタートアップの取締役CTOに就任する道を選んだ。

そこでの経験が、経営者としての価値観を決定づける。事業の方向性を巡って社長と意見がぶつかる中で、人生をかけられるような事業領域とは何かを考えるようになった。

「自分の事業ドメインを考えたときに、やっぱりエンジニアの世界がすごい好きだなって」。
自身を形作り、何よりも愛してやまない世界。それが「エンジニア」の世界に他ならなかった。

そしてエンジニアが好きだという気持ちは、エンジニアを増やしたいという強い決意につながる。この覚醒が株式会社RUNTEQの創業につながったのだ。

仕事をする上で大切にしていること

「ユーザーさん…つまり受講生の成功が基本的にはないと、僕らの価値ってないと思っています」。

菊本社長の哲学は極めてシンプルだ。サービスの価値は、それを利用する人々の成功によってのみ証明される。RUNTEQでは「9ヶ月1000時間」という決して容易ではない学習カリキュラムを組んでいる。その学習に挑む受講生たちの存在が、その思いを一層強くさせるという。生徒たちが困難を乗り越え、エンジニアとして新たなキャリアを歩む姿を見るたびに、「世の中にエンジニアを送り出せている実感」を噛みしめる。それが何よりの喜びであり、事業の存在意義そのものだと語る。

その「受講生の成功」という目標を達成するために、単なる技術を教える場に留まることはない。人と人との繋がり、すなわち「コミュニティ」であることも大切にしている。

RUNTEQは卒業認定を受けた後も、永続的にコミュニティに在籍できる仕組みを構築。それにより、現場で働く卒業生が、現役の受講生の相談に乗るといった光景が日常的に生まれている。技術を学ぶだけでなく、同じ志を持つ仲間と出会い、キャリアを終えるまで支え合えるプラットフォーム。それこそがRUNTEQが提供する本質的な価値だと確信している。

今抱えている課題

経営者として今まさに直面している最大の課題は、疑いようもなく「AI」だと断言する。この技術がもたらす変化の波はあまりにも速く、特に教育の現場においては、深刻なジレンマを生み出しているという。

「AIってね、全部答えを教えてくれるんですよ」。

自ら悩み、試行錯誤するという、思考力を鍛える上で最も重要なプロセスが失われかねないことに、強い危機感を抱いているのだ。

この変化は、企業がエンジニアに求める能力も根底から変えつつある。AIがコード生成を代行しうる今、コード自体が書けるってことの価値がどんどん下がっていることも感じているところだ。
単に手を動かせるだけでは価値を生み出すことは難しい。これからのエンジニアに求められるのは、ビジネスの文脈を深く理解し、顧客が抱える本質的な課題を見抜く力、そして変化に対応し続けるための学習意欲だ。
この新たな時代に求められる人材をいかに育成していくか。教育のあり方そのものが、今、重い課題としてのしかかっている。

未来の展望

「今も大事にしていることではありますが、サードプレイスをつくりたいなと思っていますね」。

AIの進化が加速する時代だからこそ、人間にしかできないことの価値が相対的に高まっていくと確信している。

目指すのは、RUNTEQを単なるプログラミングスクールに留めることなく、エンジニアたちが集い、学び、成長し続けられる「サードプレイス」へと進化させることだ。

「家庭でも、職場でもない、第三の場所。誰もが安心して弱さを見せ、同じ志を持つ仲間から刺激を受けられるようなコミュニティを広げていきたいんです。」

大人になると、学生時代の部活動のように「成長」を共通の目的に集まれる場所は驚くほど少ない。特に、変化の渦中にいる若手エンジニアたちは、かつてないほどの悩みを抱えている。そうした不安や葛藤を一人で抱え込まず、仲間と共有し、共に乗り越えていく。菊本社長は”人と人との繋がりが未来を切り拓く”という信念を胸に、日本のエンジニア業界全体の成長を支えるインフラを創り上げていく構えだ。

まとめ

「自分のホームページを作りたかった」という純粋な好奇心を原点にエンジニアの道を歩み始めた菊本社長。勢いでの独立、そしてスタートアップ役員としての苦悩を経て、自らが「人生をかけられる事業領域」が「エンジニア」の世界そのものであると確信する。

その哲学の核にあるのは「受講生の成功なくして、我々の価値なし」という明快な信念だ。AIの台頭という巨大な変化を課題と捉えつつも、その本質を見抜き、コードを書く技術以上に「考える力」と「コミュニティ」の重要性を説く。
菊本社長が目指す企業の未来は、単なるスクールではない。エンジニアたちが集い、支え合い、成長し続けられる「サードプレイス」の創造だ。技術が進化するほどに、人と人との繋がりの価値が高まる。その確信を胸に、菊本社長は今日も日本のエンジニアの未来を育んでいる。

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